トリログ!

クルマとバイク、ときどき自転車

2023年夏休み ワイナリー巡りの旅

今年の夏休みは5日間。今回の旅の目的地は山梨県である。しかし台風が接近しており休みの後半はダメだろう。幸い、ホテルの予約は休みの前半だったため、なんとか台風が来る前には帰れそうだ。仕事終わってから若干の仮眠を取り、日付が変わる頃にクルマに乗り込む。深夜に出発するという非日常感、子供の頃から好きだったな。これから旅行するぞ!って感じがする。いくら深夜でも連休初日、それなりの混雑は覚悟していたが、意外と道は空いていて、大阪を出発してから数時間で刈谷SAに到着。さすがに2時間程度の仮眠ではキツかったので車中泊。サクシードでの車中泊は普通に疲れが取れるレベルで快眠できるので陽が昇る頃にはすっかり元気になり、再びクルマを走らせた。

新東名は静岡県に入っても渋滞することなく非常にスムーズ。山梨に入る前に、静岡で寄っておきたいところがある。関東に住んでいた頃に何度か訪れた魔性のハンバーグ屋さん。静岡県内のみに展開するご当地チェーン「さわやかハンバーグ」さんだ。


さわやかハンバーグ瀬名川店

このハンバーグ屋さん、人気すぎて休日だとエグい待ち時間であり、3時間4時間は当たり前、休日ともなると、午前中の段階で受付終了となる店もあるらしい。そのため10時半オープンのところを9時半に訪れ、オープンと同時に入店できるよう受付を済ませた。


朝10時半からでも食べたいハンバーグ。朝から重たいけど旅行なのでノーカン。


さわやかハンバーグですっかり満腹になったあとは富士山を眺めつつ、山梨へ移動。富士山といえば静岡県なイメージがあるが、自分としては山梨側からの富士山が好き。というのも、日本一周の時に立ち寄った富士五湖で、富士山を眺めながら行ったキャンプが非常に良かったという単純な理由からではあるが。VTRで日本一周したのが2013年だから、もう10年も経つのか。10年前の8月、ちょうど今くらいの時にはVTRで日本を走り回っていたんだなぁ、と想いを馳せながらクルマを走らせること1時間、サントリー登美の丘ワイナリーに到着した。


ぶどう畑を登ったところにあるワイナリー。開放的なテラスからは富士山も見える。


飛び込みでワイン貯蔵庫の見学ツアーに参加できた。


ワイン貯蔵庫。山をくり抜いたトンネルのような所にあり、涼しかった。年中同じ気温を維持できるそう。


年代物のワインも。


もちろん試飲も…と行きたいところだが、ドライバーなのでぶどうジュースをいただく。美味しい。

そう、ワイナリー巡りといえば試飲が楽しみだが、クルマ旅なので私は飲めないのだ!しかしこうなることは想定済み。山梨のホテルに2連泊し、クルマを1日預けることで、2日目は万全の体制で飲みまくれるというわけだ。ワイナリー見学が終わった後、甲府に移動しホテルにチェックインした。


翌日は電車で移動。ワインといえば山梨は勝沼!ワイナリー巡りをするなら勝沼だろ!ということで、甲府から勝沼へ。数分に一度は電車がやってくる大阪の感覚で電車に乗ろうとすると事故ること間違いなしなので、しっかり時刻表を調べてから駅へ向かった。


勝沼ぶどう郷駅。駅からしてブドウ推しがすごい。

もっと観光地感があるのかな、と思っていたが、タクシーが数台止まっているだけで、意外と普通の駅。そしてワイナリーはどこも地味に遠い。クルマがあれば大した距離ではないが、歩くとなると結構大変。現地に行けばなんとかなるやろ!と、そこは考えていなかった私。うーむ、どうしようか。。。

しかしそこに救世主が!駅前で暇そうにしていたおじさん(失礼)に聞くと、どうやら市内循環バスが1時間に1本くらいのペースで走っているそうなのだ。それはナイスな情報だ、よし、バスを待とうじゃないか。


そしてやってくるバス


観光客向けのバスではなくて、普通のバス。都合よくワイナリーを回ってくれるわけではないものの、炎天下の中歩くことを考えたら大違い。ちなみに距離関係なく乗車ごとに300円支払うシステムでした。


しっかりワインも満喫し、いっぱいお土産も買って帰りました。

普段はクルマ旅ばっかりなので、公共交通機関を使う旅行というのも久しぶりだった。やはりクルマに比べて不便さは否めないものの、お酒が目的の旅行であれば、こういうのもアリだな。今回いろんなワインを試飲したが、ワインごとに味が違いすぎて、これだ!というワインには出会えなかった。ただ、普段ワインを飲まない私としては、こういう傾向のワインが好き、というのが分かっただけでも大きな収穫だった。お酒といえばウィスキーばっかり飲んでるけど、ワインもいいですな。

CR-Z、オイル交換

コロナでたいしたドライブ旅に出かけられない昨今、たいして走行距離も伸びないだろうと油断していたら、前回の交換からだいぶ間が空いてしまった。

tori-tori-tori.hateblo.jp


埼玉に住んでいた頃はディーラーでオイル交換をお願いしていたが、大阪に引越してからは馴染みのディーラーもなくなってしまったため、近所のオートバックスで交換を依頼した。会員になれば工賃無料ですよ、という企業戦略の軍門に下った感が否めないが、外様対応のディーラーで依頼するよりは安く済むだろう。

オイルは銘柄よりも交換頻度(と言いながら間隔が空いてしまったが)派のため、アバンテとかいうオートバックスのPBオイルを購入。もっと安いスクープという鉱物油グレードもあったが、純正オイルよりも低いグレードにするのは気が引けたので、純正同様の部分合成油にした。オイルフィルターは純正品よりちょい良いやつ(らしい)のPIAAをセレクト。


オイル:AQ AVANTE(アヴァンテ)
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粘度規格 SAE 0W-20
品質規格 API SNグレード


オイルフィルター:PIAAツインパワーオイルフィルター Z8
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今まではオイル交換後の変化を感じ取れない、違いの分からない男だったが、今回は交換までの期間が空いたためか、エンジンがよりスムーズに回るようになった。何かを変えて、その違いが実感できるのは良いですな。


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最近の写真が無いので昔撮った写真を。

オイル交換時の走行距離:155,354km

さよならトリッカー

※別れの悲しさのままに書いてます。女々しい文が続きますのでご了承ください。



まさかこんな日が来るなんて思いもしなかった。
トリッカー、僕にとっては非の打ち所がないほどよくできたバイクであり、気に入っていた。


別れに決定的な理由があれば、どれだけ楽だっただろう。
大型に乗り換える、なんていう前向きな理由、いや、今となっては事故で廃車でも良い。自分の意志で別れを選んだとはいえ、まだまだ手元に置いておけるバイクを手放すのがこんなに悲しいとは。


この1年、大きく体調を崩したこともあって、トリッカーに乗る機会もかなり少なくなっていた。それでもトリッカーを手放せなかったのは、これといった趣味も無く真っ白だった自分に、色を与えてくれたのがバイクだからだと思う。それ以前の自分はどんな人間だったのか、もう今では思い出せないほど、バイクは人生を豊かにしてくれた。バイクと出会ったことで、ようやく僕は自分という人間を表せるようになったと思っている。



ただ、それほどの存在だったがゆえに、乗る機会が減ってゆくにつれて、自分という人間の色が薄まってしまうような想いもあった。それに抗うように、今年は大型二輪の免許も取った。トリッカーに対しても、エアクリーナーやプラグ、バッテリーにチェーンも交換した。まだまだ乗ってやるぞと言わんばかりに。埼玉から大阪に引越した時も、わざわざお金をかけて運んできた。


しかし手をかければかけるほど、ほとんど乗っていないという現実が襲い掛かってくる。もしかすると体調のせいではなく、バイクへの情熱までもが失われてしまったのかもしれない。それを認めたくないがゆえに苦しむ。気が付くと、楽しかったはずのバイクに縛り付けられていた。強いて言うとすれば、これがトリッカーを手放すことにした理由。



手放すことに決めた時点で、トリッカーには1ヶ月くらい乗っていなかったが、1度でも乗ってしまうともう手放せなくなってしまう。だから乗らなかった。気持ちが揺れてしまわないように、手放すまでSNSにも書かなかった。


ネットで査定依頼をして、業者が何社か来て、買い取られていくまで、あっという間だった。
ずいぶん長く乗っていなかったのに、査定の時はセル1発でエンジンがかかってくれた。久しぶりに聞いたエンジン音。おまえ、普段はエンジンのかかり悪かったのになぁ。ちょっと泣きそうだった。

僕のトリッカーが業者のトラックに載せられて、走り去ってゆく。
今はもう写真しか手元に残っていない。

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さよならいわずに 笑ってみるわ
あなたの旅立ちだもの 泣いたりしない

私は泣かない だってあなたの
あなたの思い出だけは 消えたりしない