【日本一周の記録】３日目 ビーナスライン
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2013年8月7日(水)
キャンプの朝は早い、とはなんだったんだろうか。昨日の宴会で飲みすぎたせいか、起きた頃には8時を回っていた。昨夜盛り上がったライダーのおふたりは、既に撤収作業を終えようとしていた。
２人を見送って、ゆっくり朝食をとる。このキャンプ場は非常に居心地がよかったため、ついついのんびりしてしまう。この涼しい環境から離れるのは惜しまれるが、今日はいよいよビーナスラインを走る。楽しみだ。ビーナスラインへ行くためには、ここから松本市街を経由する必要がある。また暑い市街地を走るのか、と思うとげんなりするが、岐阜よりはいくぶんかマシだろう。
長野県へ突入。いよいよ遠くに来た感があり、旅になってきた。
真夏というのに、遠くには残雪が見える。ビーナスラインも涼しいのかな。
松本市外へ向けて国道158号線を走る。上高地と松本を繋ぐ道ということで、それなりに交通量がある。荷物の不安定さに悩まされていたため、スローペースは逆にありがたかった。一度キャンプで荷物をすべて積み直したが、シートバック下に配置した薄型のボックスがどうも原因っぽい。このボックスのせいでシートバッグが左右に滑ってしまい、全体の重心が大きくズレてしまっている模様。これは途中で荷物を減らす必要があるな。
松本市街へ入ると、一気に暑くなった。やはり盆地は暑い。しかし、ここを超えさえすれば、涼しいビーナスラインへ行ける…と思った矢先、どうもリアタイヤがおかしい。つぶれているような、変な感覚。まさか…
やっちまった、パンクだ…
念のために入っていたJAFがこんなにも早く必要になるなんて…
JAFに連絡すると、夏休みシーズンということで、来るのに少し時間がかかるとのこと。仕方が無いので近くのコインランドリーで洗濯をして時間をつぶした。
ボーッと待っていると、地元の方と思われる陽気なおじさんに話しかけられる。昼間っからお酒を飲んでおり、かなり出来上がっていたが、ちょうど良い話相手になってくれて、退屈せずに済んだ。
陽気なおじさん。ありがとうございました！
修理を終えて、ビーナスラインへ再出発。えらい時間を食ってしまった。もうすぐ昼だ。太陽もかなり登ってきて、暑い。一刻も早く標高を稼ぎたい。市街地を抜け、アザレアラインというビーナスラインへ繋がる道を走る。森を抜ける２車線のワインディングで、走りやすい。暑いという言葉も出なくなった頃、ビーナスラインへ合流した。
初めてのビーナスライン。高原地帯といえば、これまで三重の青山高原や四国のカルスト台地なども走ってきたが、360℃山を見下ろすような広大な景色の中を走り抜ける爽快感は格別だった。美ヶ原(うつくしがはら)という地名は伊達じゃないな。
展望台で景色を見ていると、またしてもライダーさんに話しかけられた。ヤマハのフェザー(だったと思う)に乗る彼は、日帰りで東京から来たという。金が無いのでもっぱら下道ライダーだった私は、高速&大型の移動範囲の広さに驚いたのだった。とても気さくな方で、話も盛り上がったので、しばらく一緒に走ることになった。排気量が違う以上に、過積載気味だったVTRのペースは激遅だったと思うが、ビーナスラインを降りるまで付き合ってくれた。
このまま関東へ突入しても良かったが、富士山を経由しておきたかったため、国道20号線を南下して山梨県へ入った。いよいよ土地勘も無く、どこが栄えているのかさえ分からないエリアに入ったため、目的地も定まらず、キャンプ地も見つからない。とはいえ雨も降っていないのにビジネスホテルへ泊まるっていうのもなぁ…
ダラダラ考えていても日が暮れるだけだ。温泉でも入ってサッパリしてから考えよう。
マップルに載っていたむかわの湯。良い湯でございました。
温泉を出る頃にはあたりは真っ暗。さすがにこの暗さでキャンプは無しだな。しゃーない、宿とるか…とケータイでじゃらんを検索していると、甲府市には宿があるものの、若干お高い…う～ん微妙だなぁ。いまいちコレという決定打にかけていた矢先、ネットカフェを発見。そういえば、ネットカフェって寝泊まりできるらしいな。せっかくだし体験してみよう！
快活CLUB 田富店。すっかり夜になっていた。
初めての利用だったため、会員カードを作成。部屋タイプもいろいろ選べるらしい。当然フラットシートのブースを選択。ナイトパックという割安なものもあり、2000円程度で一晩泊まれたと思う。飲み物飲み放題、ソフトクリーム食べ放題、漫画も読み放題と、快適すぎる空間を味わってしまい、すっかりネカフェの虜となってしまうのであった。
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