トリログ!

クルマとバイク、ときどき自転車

【日本一周の記録】5日目 関東へ突入

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2013年8月9日(金)

明け方に目が覚めた。まだ陽は登っていないが、空が明るい。このキャンプ場は千円札と同じ景色が見られるということでやってきた。一応昨日に比較写真を撮ったが、モヤがかかってクリアには見えなかった。あとで聞いた話では、クリアに見えるには、空気の澄んだ冬場らしい。ここで極寒キャンプをしなければ得られない景色、というわけか。。。

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千円札との比較写真。シルエットは一致。


テントを出て、改めて富士山を眺めていると、カヌーで湖を進んでゆく姿が見えた。朝焼けの富士山を見ながら湖に漕ぎ出す、あこがれるなぁ。キャンパーとしてのひとつの完成形かもしれない。バイクで運べるサイズのカヌーとか無いのかな。

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絶景に感動しながらテントを撤収し、本栖湖を一周した後、国道139号線を南下して朝霧高原を走る。左手には富士山がいつまでも大きく見えていた。昨日からずっと目にしているが、全然飽きない。止まるたびに富士山の写真を撮っていた。

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朝霧高原を走っていると、「もちや二輪車会館」というバイク博物館を見つけた。マップルには「国内外の珍しいオートバイを160台展示」とある。これは見ておきたい。しかし開館時間より早くついてしまったようで、中に入れなかった。今改めてググってみると、既に閉館したらしく、残念だ。

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もちや二輪車会館。行っておけばよかったと思う。



これまでは遠くから富士山を眺めていたが、今度は近くから富士山を楽しんでみる。どうやら五合目まではバイクでも登っていけるようだったので、富士山スカイラインを走って五合目を目指した。

富士山の五合目は、新五合目PAと五合目PAがあり、地図上では新五合目の方が標高が高そうだが、どういうわけか、当時の私が向かったのは五合目PAだった。この辺の細かいところは7年も前のことだとさすがに覚えてないなぁ。もっと早く記録しておけばよかったぜ。

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五合目で撮った写真もどこか適当。この写真がなかったら五合目まで行ったことも忘れてたわ。


富士山のふもとといえば、富士の樹海。そして富士の樹海には自衛隊の演習場があり、各地で演習場と思われる看板や入り口も見つけた。関西にはこういった施設はあまり無いので、ひとつひとつが珍しく感じたが、実際の演習には遭遇せず、戦車なども見かけなかった。

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山中湖を抜け、今度は国道139号線を北上し、静岡から再び山梨県へ入った。山中湖周辺はずっと渋滞でうんざりだったが、大月を超えたあたりで渋滞もなくなり快走路に。やがて東京都へ入り、奥多摩へやってきた。関東の地名になじみが無かった私でも聞いたことのある場所だった、走り屋が多い道、ということも。

この日は金曜日。休日に比べると人も少なかったと思うが、それでもハイペースで飛ばすクルマやバイクは多かった。普段でもヘタレな走りしかできない私。不安定な荷物満載のVTRでは、どのコーナーもおっかなびっくりで通り抜けるしかない。後続車に進路を何度も譲るが、きついコーナーが連続する所では譲るのにも一苦労。たまらず路肩にバイクを止めた。


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すっかり意気消沈。荷物さえ安定していれば…と言い訳を吐く。

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振り返るとかわいいワンちゃんがこちらを眺めていた。そんな目で見ないでくれ…



なんとか奥多摩を通り抜け、埼玉県へ入る。明日は熊谷で人に会う予定があるため、既に宿を予約している。ここから秩父を経由して熊谷へと、暑さで有名なエリアに突入する。

秩父に向かう道の中で、「正丸峠」という名前を目にした。確か頭文字Dで有名だったような…?詳しく知らなかったが、せっかくなので、それっぽいところで写真を撮った。

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正丸峠。たぶん有名な場所。

熊谷市に入るころにはすっかり日も暮れていたが、おかしい。なんだこの熱気は、夜だというのに暑すぎるぞ。ホテル代をケチってキャンプせずに良かった。テントの中で蒸されるところだったわ。


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ホテルのテレビからは見たくないニュースが。
「明日はヤバいですぜ、旦那。せいぜい頑張って耐えな」と熊谷が私に語りかけているようだった。
っていうか、このテレビもブラウン管ですな。2013年なんてつい最近のことのようだけど、写真を見返すと時代を感じます。