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クルマとバイク、ときどき自転車

【日本一周の記録】6日目 日本一の暑さを体感する

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2013年8月10日(土)

ホテルでの朝。やはり冷房が効いていると寝覚めも良く、人権を与えられている感がある。

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今日は私がVTR、いやバイクに乗るきっかけともなったライダーさんと走る。

たまたまその方のウェブサイトを見たのは高2の頃。そこにはVTRで各地に出かける様子がツーリングレポートとして書き記されていた。バイクにあまり良いイメージがなかった私は、バイクの楽しみ方にこういう角度があるのか!と衝撃を受けた。今思えば無知の極みだったが、ツーリングという言葉を知ったのも、そのサイトを見てからだった。そこからはもうズブズブとバイクに惹かれたが、バイク禁止の高校だったため、大学に入るまで待たざるを得ず、1回生の夏に免許を取得しVTRを購入した。

そして時は流れて4回生の夏、高校の時に夢見た日本一周を決行することとなった。既にブログを通じて仲良くさせてもらっていたので、その旨を伝えると、埼玉で合流してくださるとのこと。日本一周の先輩ライダーとして、いろいろお話を伺いたい!


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集合場所の道の駅 めぬま

この日の熊谷は雲ひとつない晴天。昨日のニュースで報じられていた40℃越えの可能性も感じられる気候だった。しかし既に旅立って6日目、ある程度暑さへの耐性もついてきたようで、日陰にさえいれば外にいても平気だった。

しばらくして、1台のVTRがやってきた。VTR同士のツーリングなので、当時ユニクロから発売されていた、VTRのロゴがプリントされた企業コラボTシャツを着用していた私。なんと、事前に話していないにも関わらず、あちらも全く同じシャツを着用されていた!同じバイクに同じ色、そしてシャツまで同じという、変態ブラザーズが爆誕したのであった。

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暑さに慣れていたとはいえ、この日の暑さは格別で、朝の時点で十分に暑かった。これ以上気温が上がるとヤバそうなので、早々に埼玉を脱出して赤城山へ向かった。

それにしても、自分の前を全く同じバイクが走っているのはなんとも不思議な気分だ。ただ、唯一異なるのは、こちらが純正マフラーなのに対して、あちらは社外のマフラーを装着されていた。その差は大きく、アイドリング、加速、共に別のバイクのようでカッコよかった。


途中、いくつかの休憩をはさみつつ、赤城山頂の湖へ到着。山の上にある湖なんて、関西では馴染みがなく、印象的な景色だった。冬には湖全体が凍り付くらしい。同じ日本でも、全然気候が違うんだなぁ。

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「VTR最高!」と叫ぶ変態ブラザーズ
近くにいた家族連れに奇異の目で見られながら撮った記憶。


昼は冷たい蕎麦でも食べましょうか、とマップルに載っていた「十割そば 尾瀬」という店へ向かうも、お昼を少し回ってしまったこともあり、営業を終了していた。ホントにギリギリ間に合わなかったようで、店員のおばさんが申し訳なさそうに出てこられた。私が大阪から来ていたことを知ると、採れたての野菜を渡してくれた。

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遅い時間にやって来たこちらが悪い話なのに、とても親切にしてもらった。日本一周の帰り道で再び立ち寄れたらいいなぁ、とマップルに強くメモしておいた。2020年の現在、改めて検索すると、閉店してしまったのか、ストリートビューには空になった建物が寂しく写っていた。


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近くにあった蕎麦屋も営業終了。2軒連続で空振りとはついてない。
3軒目にしてようやく蕎麦にありつけた。

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やっと食べられた。奥に写る黄色のシャツがVTRシャツですね


ここから私は東北へ向けて北上するため、解散となった。短時間だったがとても楽しかったため、別れるのは寂しかった。出会いと別れ、まさに旅ですな。


一人になり、なんとも寂しい。当時、インカムなどという装備は持っておらず、音楽を聴いて走ることすらしていなかった私は、適当に思い浮かんだ曲を口ずさみながら、「日本ロマンチック街道」と銘打たれた国道を走った。なにがロマンチックだ、と悪態をつきながら。

中禅寺湖を抜けて、いろは坂に入った。これでもかと九十九折りが続く道が面白く、何週も走ったり、ニホンザルを見つけて写真を撮ろうと試みたり(暗くて失敗)していると、陽が落ちてしまった。まずい、今日はキャンプの予定なのに。


キャンプ地点はいろは坂からほど近いニュー霧降 キャンプ場。しかし近くに着いたころには真っ暗で、どこがキャンプ場の入口かも分からない。苦労して見つけたはいいものの、風がとても強く、テントを立てるのにも一苦労だった。外ではまともに火も起こせないほどの強風だったが、広い前室のおかげで難なく調理できた。ツーリングドームテント、最高です。

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そば屋さんで貰った野菜

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美味しくいただきました


そういえば、この日の熊谷の気温って何度だったんだろう。検索してみると、39.3℃もあったらしい。つい最近、浜松が41.1℃をたたき出し、2018年の熊谷の記録に並んだ。それに比べると多少見劣りはするが、この日本一周の旅で最も暑い1日だったことは間違いない。よく走ったな当時の私…



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