トリログ!

クルマとバイク、ときどき自転車

連休は東北へ

そろそろコロナも落ち着いてきたし、飛行機でも乗って遠くへ行きたい。

5月のGWも終わろうとする頃、そんなことを思いながらピーチの予約サイトを見ていた。6月には祝日がなく、7月の海の日が来るまで3連休が存在しない。この空白の2ヶ月を耐え抜くため、7月の3連休に合わせて飛行機のチケットを取ろう。しかし考えることは皆同じのようで、3連休のチケット価格はそれなりのお値段。札幌なんかに行こうとすると、往復で6~7万もかかってしまう。どこか安い所は無いものか、、、と探したところ、仙台なら往復2万円程度で行けることが分かった。いいじゃん仙台。東京で仕事していた頃に何度か出張で行ったけど、観光でしっかり訪れるのは初めてだな。宿はおいおい考えるとして、飛行機のチケットを取った。

それから我慢の2ヶ月が過ぎ、いよいよ旅行間近。コロナがまたまた増加傾向にあり、もはや第何波なのか数えたくもない。そして旅行期間中はずっと雨予報という運の無さである。雨男では無かったはずなんだけどな、とか思っていたら、旅行前日に宮城県全体に尋常じゃないほどの雨が降ったらしく、訪れる予定だった松島町では土砂崩れや洪水、川の氾濫など、どえらい災害になっていた。なんという運の無さ。これはもう行かない方が良いのではという思いも頭をよぎったが、今更キャンセルしてもお金は戻ってこない。とりあえず行ってから考えることにしよう。


旅行前夜、持ってくカメラはどっちにしようか悩む。松島には行けそうにないし、もう軽量コンパクトなpenでも良いかとも思ったが、せっかくの旅なのでやはりOM-Dを持っていくことにした。12-40mmF2.8のプロレンズを装着しても1kgを切るのはさすがマイクロフォーサーズといったところ。とはいえ、最近だとフルサイズのEOS Rpと24-105mmの組み合わせの方が軽かったりするので困る。


関西空港から仙台空港まではおよそ1時間ほどのフライト。東北は遠い、そう思っていたが、拍子抜けするほどあっという間に到着してしまった。ふと昔VTRで大阪から東北まで行った時は何日もかかったことを思い出した。あの頃の行動力が今の自分に残っているだろうか。

レンタカーを借り、最初に向かったのは蔵王のキツネ村。幸い雨には降られなかったものの、少し前まで降っていたようで放し飼いのキツネたちはずぶ濡れ。さらには夏毛への生え替わり時期のようで、もふもふ感があまりなく、いわゆる映えない感じであった。せっかく放し飼いのキツネが撮影できる場所だが、撮るのは檻の中の子ぎつねばかり・・・むむ、やはり今回の旅は運が向いていないぞ。


仙台グルメといえば牛タン。晩御飯は牛タンと決めていたので、仙台市に戻る。キツネ村のある白石市から仙台市街までは車で1時間ちょっとと地味に時間がかかる。東北って県自体が大きいから市から市への移動でも結構時間がかかる。


久しぶりの仙台駅。仕事以外で来るのは初めて。


牛タンの有名店、喜助。太助を食べたかったがめちゃめちゃ混んでいたのでこちらで。美味しかった。


仙台駅構内にあった伊達政宗像。こんなのあったっけ?と思ったら2020年に再設置されたそう。仙台城跡にある伊達政宗像は地震の影響で修復中らしく見れないので、こちらで偶然出会えてよかった。



さて、翌日は本当は松島へ行く予定だったが、ニュースを見る限りそういうわけにもいきそうになかったので、代替地の候補をホテルで探す。そしたらそれほど遠くない距離にニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所があるらしい。工場見学は予約制のため行けそうにないが、予約なしでも一部見学ができるらしい。ニッカウヰスキーは普段愛飲している「ブラックニッカ ディープブレンド」でお世話になっているし、昔北海道旅行に行った時に余市の蒸留所を見学したことがあり、楽しかった記憶がある。時間的にも余裕があるので、ホテルは遅めのチェックアウト。夜間に雨がずいぶん降ったようだったが、ホテルを出る頃にはすっかり上がっていた。運がいいのか悪いのか、どっちなんだろう。今日は蒸留所以外に予定もなかったため、のんびりと車を走らせ宮城峡蒸留所へ向かった。



ニッカウヰスキー 宮城蒸留所


ヒゲのおじさんがお出迎え

やはり工場見学は予約で満員で、当日枠はなかったものの、ウイスキーの保管庫など一部見ることができた。通常時は香りを嗅ぐ体験などもいろいろできたようだが、コロナ禍によりできなくなっていたのが残念。しかしそれが気にならないほどのウイスキーと樽の甘い香りに包まれながらシャッターを切る。


ISO1600で撮影。このサイズならノイズなど気にするほどでも無いが、やはり3200以上だとノイズが気になり始めるのがマイクロフォーサーズの辛い所。ただその分強力な手振れ補正があるので、被写体ブレさえなければISO400、シャッタースピード2秒とかでも全然大丈夫だったりする。



ニッカウヰスキーの歴代製品。その最後にディープブレンドがあった。2015年発売だったのね。


お土産コーナー


当然買う。

そういえば余市も竹鶴も品切れで置いていなかった。ジャパニーズウィスキーの人気沸騰による品薄、とのこと。6、7年ほど前に余市の蒸留所に行った際にはまだ余市も竹鶴も比較的安価で買えた記憶があるが、高騰してもはや投資対象になってしまっている。そのうち宮城峡のウィスキーも手に入らなくなる日が来るんだろうか。大切に飲まねば。


いろいろ予定変更が重なったりしたけど、最終的には雨にも降られず楽しい旅だった。移動といえばクルマばかりだったけど、飛行機旅もなかなか良いですな。次はどこへ行こうかな。

PEN-Fが高すぎるのでOLYMPUS PEN EP-5を買った話

OM-1が華々しくデビューするなか、中古のPENを買った。
まだオリンパスが元気だった(と思われる)時代のPEN、EP-5だ。

f:id:tori-tori-tory:20220409024031j:plain
OLYMPUS PEN EP-5 プレミアムモデル

PENといえばPEN-Fが欲しかった。デザイン・機能どちらも最高だが、あちらは中古が高騰していてとてもじゃないが手が出ない。なので、PEN-F登場まではPENシリーズのフラッグシップだったEP-5を選んだ。発売は2013年、もう9年も前のカメラになるが、5軸手振れ補正、1/8000秒のシャッターなど、現在でも遜色なく使える機能が搭載されている。EVFが未搭載なのが残念だが、サブカメラとして気軽に使う予定なので妥協した。

f:id:tori-tori-tory:20220409024039j:plain
地味に気に入っているのがこのファンクションレバー。EM-1 mk2にも搭載されているが、これを操作することで、ダイヤルの機能を変更できるので、レバー1の時に絞りとシャッタースピード、レバー2の時にはISOとホワイトバランス、といったような機能の割り当てが可能になる。毎回メニューを起動しなくても直感的に操作できるので便利。ちなみにこのレバーはPEN-Fにも現行のEP-7にも存在しないので、PENシリーズでは唯一のもの。こういう唯一無二的なものに弱いんだよなー。愛着が湧いちゃう。


EP-5は金属製ボディ。現行品のEP-7やE-PLシリーズほどの軽量さはなく、むしろずっしりとした重みを感じる。高級感というか「良いものを使ってる感」があり、撮っていて楽しい。早速手持ちのパンケーキ単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」を付けて気軽に撮り歩いた。

f:id:tori-tori-tory:20220410063712j:plain
万博公園で開催されていた陶器市。
陶器なんて100均で十分とか思っていたが、実際見てみると面白かった。

f:id:tori-tori-tory:20220410063724j:plain
JPEG撮って出し。各色の発色もきれい。

f:id:tori-tori-tory:20220410063658j:plain
こちらも撮って出し。結構好みの色を出してくれる。

f:id:tori-tori-tory:20220410064927j:plain
夜にも使ってみた。さすがにEM-1 mk2の手振れ補正と比べると力不足を感じるが、
EVFが無いことでカメラの保持が甘かったのも大きいと思う。この辺は撮り方次第だな。


実際使うと予想以上に活躍しそうな予感がする。愛着も湧いてきて、良い買い物ができた。
ただ、既に補修部品もディスコンとの噂があり、故障した場合のサポートは期待できない模様。
あとは故障等がないことを祈りつつ、大事に使います。

BR-CX50 カンチブレーキにアルテグラシューを装着してみる

最近少し暖かくなってきたこともあり、久しぶりにラレー号での自転車通勤を再開した。

 

tori-tori-tori.hateblo.jp

 

通勤ではサイクリングロードなどとは違い普通の市街地を走るため、逆走してくるママチャリや幅寄せしてくる車など、危険がいっぱい。そこで重要なのはブレーキ。しかしラレー号のブレーキはとっても控えめ。カンチブレーキというクラシカルなブレーキを装備しているためなのか、「車体を停める」というよりも「速度を抑える」程度にしか効いてくれない。ブレーキシューをヤスリがけしたりリムを掃除したりすると若干改善したものの、やはり心もとない。

 

なんとか制動力を向上させられないか調べてみると、ブレーキシューを良いやつに変えることで改善されるようなレビューを見つけた。ラレー号に装着されているカンチブレーキシマノのBR-CX50という代物。コンポのグレードはなんと105。知らんかった。

f:id:tori-tori-tory:20220403123955j:plainラレー号についているカンチブレーキ(BR-CX50)

クラブスペシャルも後期型だとキャリパーブレーキになっていたはずなので、カンチブレーキ自体がだいぶレアになりつつあるのかも。

 

 

BR-CX50の標準ブレーキシューはR50T2だが、これがずいぶん評判が悪く、R55C4というアルテグラグレードのブレーキシューに交換することが定番カスタムになっている模様。ただシマノのサイトでは特に互換性が謳われていないっぽかったので、試しにフロントだけ購入し装着してみた。

 

f:id:tori-tori-tory:20220403124006j:plain

そして速攻で届くブレーキシュー。アマゾン最高。

 

f:id:tori-tori-tory:20220403124025j:plain

よくわからんけど制動力高そう。アルテグラだし。

 

 

 

f:id:tori-tori-tory:20220403124041j:plain

左がR55C4、右がR50T2

R50T2はブレーキシューと台座が一体型だが、R55C4はカートリッジタイプなので、シュー部分のみを交換できる。ランニングコストが抑えられそうなのも良き。この2つを比べると、ブレーキシューを固定するネジの長さが全然異なっている。

 

f:id:tori-tori-tory:20220403124102j:plain

分解するとこんな感じ。リムとブレーキ台座のクリアランスが広いカンチブレーキでブレーキシューをリムに接触させるにはR50T2の長いネジと分厚いスペーサーが必要なので、スペーサーとネジを再利用する。

 

f:id:tori-tori-tory:20220403124128j:plain

こんな感じで組み合わせて・・・

 

f:id:tori-tori-tory:20220403124209j:plain

装着完了!

 

f:id:tori-tori-tory:20220403124159j:plain

前から見るとこんな感じ。

 

シューの角度調整も以前のものと変わらずできるので、たぶん大丈夫だろう。ここ数日雨降りっぽいのでしばらく試せないが、制動力の向上を期待したい。忘れないうちにリアのブレーキシューもアマゾンしておこう。