奈良盆地をゆるーく走る
最近どうも自転車に乗りたい気持ちが沸き上がっている。この気持ちを放っておいてなるものか、私はさっさと痩せたいんだ。
しかしいきなりハードな行程を組んで挫折したくないので、とにかく緩く楽しめそうなところ…ということで、奈良盆地をぐるっと走ることを思い立った。盆地でアップダウンも少ないだろう。そしてなにより奈良は大学自体を過ごした街で思い入れが深い。関西に戻ってきて買った関西版ツーリングマップルを見てみると、唐子・鍵遺跡のところに新しい道の駅ができていた。よし、そこを拠点にしてぐるっと走ろう。
道の駅に車を停め、ラレー号を降ろす。ロードバイクガチ勢であれば自走を是とするのかもしれないが、私は挫折したくないので、とにかく楽できるところは楽をするのだ(えっへん)。なお、ラレー号の運搬は前回書いたTREZOのキャリアを使用。これで2回目だが、特に問題なく積載できた。
スタート地点はここ、唐子・鍵遺跡史跡公園。
唐子・鍵遺跡・・・日本史で習ったなぁ。弥生時代の遺跡だったっけ。
そこそこの広さがあり、のんびりした雰囲気。幼稚園児が遠足で来ているようで、引率の先生が見守る中かけっこなどをして遊んでいた。う~ん、のどかな風景で素晴らしい。ちなみに自転車は通行禁止なので、押し歩きで散策しました。
さて、ここから南下してまずは明日香村を目指す。距離にして15kmくらい。なんとなく道は分かっているので、特に調べる必要もなさそうだ。
途中で橿原神宮の前を通った。自転車同伴では入れないので、一礼だけ。
明日香村に近づくにつれて若干登り調子になったが、まだまだ緩やかなもの。明日香村って何があるわけでもないんだけど、なぜか何度も訪れてしまう個人的癒しスポット。今回もこれといって目的があるわけではないが、とりあえず亀石を目指すことにした。
こんちは亀石さん!また来たよ!
明日香村の次は奈良公園を目指す。この道は奈良のサイクリングルートがまとめられている「ならクル」というサイトでも紹介されていた、C1 上ツ道ルートとほぼ重なるため、標識を頼りに進んでいく。
のどかな風景を走るラレー号。う~ん、カッコいい。
遠くに大神神社の大鳥居が見える。周りに大きい建物がないこともあって、一層その大きさが際立っている。大神神社にはだいぶ久しぶりに来たので、参拝しよう。
ちなみにこれがさっきの大鳥居(根本のみ)。いやデカすぎるやろ。
コロナ禍とあって、柄杓が無くても手を清められるように竹が組まれていた。
参拝完了。痩せますように。
田園風景だった景色が北上するにつれて徐々に街になっていく。スタートから35kmくらい走ったかな、ってところで天理市に入った。天理教の総本山であり、天理教がそのまま市の名前になっているという意味では、おそらく日本で唯一の宗教都市だろう。
市役所のクセがすごい
特徴的な建物がいっぱい
天理市を抜けると奈良市。奈良公園はもうすぐそこだ。明日香村では多少のアップダウンはあったが、その他はほぼ平坦な道でのんびりと走ることができた。平均速度も15~20km/hくらいだったんじゃないかな。それくらいのんびり。
奈良公園に到着。少し日が傾いてきた。
普段は外国人ばっかりの奈良公園だが、今の状況だとどうなんだろう、なんて思っていたら、外国人は少なかったが普通に日本人でいっぱいだった。正倉院展の時期と重なっていることも影響したかもしれない。鹿せんべいを持った観光客が鹿たちに追いかけられる光景もあちこちで見られた。鹿さんも変わらずムシャムシャ食べられているようで何よりです。
東大寺の近くに行こうかと思ったが、人混みの中ラレー号を引き連れて歩くのも気が引けたので、そのまま帰ることにした。国道24号線に出て南下し、スタート地点の道の駅「レスティ唐子・鍵」まで戻った。
走行距離:60.79 km