トリログ!

クルマとバイク、ときどき自転車

Raleigh Club SpecialとWレバーの終焉

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最近また自転車にハマり始めたので、今回は自転車について書こうと思う。

私の自転車はタイトルの通り、ラレーのクラブスペシャルというモデル。2015年(もう5年も前!)、初めて買ったロードバイクだ。クロモリフレーム・Wレバー・革サドルと、いかにもクラシックな佇まいをしている。まず街で見かけない、というかラレーの自転車に乗ってる人を見かけること自体が非常に稀なため、マイナーと言って良いだろう。

購入に至るまで

思い返せば、昔から自転車であちこちに行っていた。この道を延々と走っていくと、いったいどこに行けるんだろう、とか、そんなことをよく考える子供だった。しかし当時の私にとって自転車はただの移動手段であり、自転車そのものにはそれほど興味が無かった。実際、免許を取得するとバイクに一辺倒になり、学生時代はバイクと共に過ごすことになる。

そんな私が自転車に興味が持ち始めたのは社会人になってから。職場に自転車好きが多く、その影響をモロに受けてロードバイクに惹かれ始めたわけだ。中でも細い鉄パイプを組み合わせたホリゾンタルフレームの美しさに惹かれ、クロモリフレームの自転車を探すようになる。いろいろな自転車を探しているうちに、ランドナーという旅バイク的なジャンルがあることを知った。自転車旅とまではいかなくても、長距離をゆっくりと走るような使い方をしたいなぁ、と徐々に方向性が固まってくる。そして、10万円以内という予算で見つけたのがアラヤのディアゴナールという自転車だった。

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ARAYA ディアゴナール(画像は2015年モデル)
DIA / ARAYA Diagonale / アラヤ・ディアゴナール
現行モデルだとWレバーからSTIに変わってるみたいっすね。

価格も仕様もベストマッチ、これだろうと思いアラヤを取り扱っている自転車ショップを訪れた。そこにはお目当てのディアゴナールは無かったが、ラレーのクラブスペシャルが展示されていた。深い赤色のフレームに目を奪われ、これが欲しくなってしまった。ただ、クラブスペシャルだと予算の10万円を超えてしまう。続くかどうかも分からない自転車にそこまでの投資は…と悩む私。ディアゴナールに同色があればここまで心惹かれることはなかったのに!!

一旦帰宅しクラブスペシャルについていろいろ調べた。初心者が最初に買うロードバイクとしては、だいぶ異端な感じがする。そもそもWレバーという時点でメインストリームからは大きく逸れてしまっている。なんというか、いろんな自転車を乗り継いだおじさん(失礼)が乗るようなヤツじゃないのかなぁ…これ。通が好むといえば聞こえは良いが、要はマニアックなモデルだ。しかし欲しくなったんだから仕方ない。マニアック上等、変態万歳!買うわ!当初は自転車に10万とか正気かよ!なんて思っていたが、気が付くと10万以上の自転車を購入していたのであった…慣れって恐ろしい。


英国ラレーと国内ラレーは別物

Raleigh(ラレー)はイギリスの自転車メーカーで、wiki(英語版)によると、1885年設立で世界最古の自転車メーカーのひとつらしい。ただ、国内のラレーは新家工業(ARAYA)のライセンス生産品、つまり自転車の企画から製造に至るまで、全てアラヤが担当していて、イギリスのラレーはブランドだけを貸しているような感じ。もっとも、これはラレーに限らず他のブランドでも見られることらしいけど、やっぱりちょっとイメージ的にはマイナスになっちゃうよね。

そもそもイギリスに強い思い入れが無い私。ラレーというブランド自体もショップで実車を見るまで知らなかったくらいなので、アラヤとの関係を聞いても特に気にならず購入に至りました。ただ知らずにイギリス本国のモデルだ!と思って買っていたら、ちょっと悲しくなっていたかも。ちなみにフレームは台湾製でした。

残念ながら既に生産終了。原因はシマノ

クラブスペシャルは2019年モデルを持って生産を終了してしまったらしい。同時期にシマノがWレバーの生産を終えたようで、これが関連しているんだろう。シマノのWレバーで生産終了となったのは、SL-7900(10速用) とSL-7700(9速用)。唯一残ったSL-R400は8速。9・10速用は後継品も無いらしいので、今後8速以上のWレバー搭載車は現れない可能性が高い。

全く知らなかったけど、予想以上にWレバーは終焉を迎えつつあるようだ。消耗品ではないにしろ、壊れたら替えが無いと思うと不安になる。大事に使うしかないね。

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Wレバーの件を知り、いっそう愛着がわきました。