南河内サイクルラインでGoproを試す
ここ一週間ほど、晴れた日は南河内サイクルラインを走ってます。
南河内サイクルライン(八尾河内長野自転車道線)
柏原市の大和川と石川の分岐点あたりを起点として、河内長野に至る自転車道。自宅からアクセスしやすい場所にこういった道があると、とりあえず走りたい時に気軽に行けるので嬉しいね。
上のリンク先に載っていたサイクルロードのマップ。
道自体は河内長野駅の近くまで続いているが、自転車専用道なのは起点~川西大橋まで。それ以南は特に専用道は設けられていない。
・・・それにしても簡素なマップだな。なんというか、リンク先を見ても大阪府は自転車道にあまり力を入れていないのかも。ぜひお隣の奈良県を見習っていただきたい。
今回はGoproの撮影テストも実施したので、キャプチャ画像をもちいて自転車道をご紹介します。
近鉄の踏切を越えてすぐ現れる白い橋を右折する。
橋は細く、人ふたり分くらいの幅。すれ違い時には注意。
橋を渡ると、大和川から離れ、支流(?)の石川沿いの道に変わる。特に標識のようなものは無いけど、基本的に1本道のため、迷うことはないはず。
羽曳野ボーイズのグラウンドの横を通る。今はメジャーで活躍するダルビッシュが少年時代、ここでプレーしていたとか。
基本的に舗装は綺麗で砂利道等は無い。もっともラレー号は28cのタイヤを履いているので、それほど路面に敏感にならなくても良いけどね。そういえば、今はロードでも25cが主流らしいっすね。少し前は23cが正義!みたいな感じだった気がするんだけど。ディスクロードもかなり見かけるようになったし、ロードバイクにもトレンドがあるんだなぁ。なーんて、流行とはかけ離れたWレバーを使いながら思いました。
このサイクルロードのアイコン的な石川サイクル橋が見えてきた。
石川サイクル橋。座る所もあるので、ちょっとした休憩もできる。
ざっとキャプチャ画像を張り付けたけど、もうちょっと上方向にGoproをセットすべきだったなぁ。首から下げるネックマウントで撮影したので、角度の調整が難しい。
こんなやつ。
Goproはハンドルに装着するのが一番正解なんだろうけど、クラシカルなラレー号のハンドルにゴテゴテとマウントを付けるのもなぁ、と二の足を踏んでいる。サイクルコンピューターも同じ理由で付けていない。まぁ、サイコンはガーミンのスマートウォッチで代替できるから必要ないってのもあるんですが。調べるとレックマウントがかなり良さそうで欲しくなりますが、とりあえずネックマウントでも撮れてしまうわけで、悩みどころです。
Raleigh Club SpecialとWレバーの終焉
最近また自転車にハマり始めたので、今回は自転車について書こうと思う。
私の自転車はタイトルの通り、ラレーのクラブスペシャルというモデル。2015年(もう5年も前!)、初めて買ったロードバイクだ。クロモリフレーム・Wレバー・革サドルと、いかにもクラシックな佇まいをしている。まず街で見かけない、というかラレーの自転車に乗ってる人を見かけること自体が非常に稀なため、マイナーと言って良いだろう。
購入に至るまで
思い返せば、昔から自転車であちこちに行っていた。この道を延々と走っていくと、いったいどこに行けるんだろう、とか、そんなことをよく考える子供だった。しかし当時の私にとって自転車はただの移動手段であり、自転車そのものにはそれほど興味が無かった。実際、免許を取得するとバイクに一辺倒になり、学生時代はバイクと共に過ごすことになる。
そんな私が自転車に興味が持ち始めたのは社会人になってから。職場に自転車好きが多く、その影響をモロに受けてロードバイクに惹かれ始めたわけだ。中でも細い鉄パイプを組み合わせたホリゾンタルフレームの美しさに惹かれ、クロモリフレームの自転車を探すようになる。いろいろな自転車を探しているうちに、ランドナーという旅バイク的なジャンルがあることを知った。自転車旅とまではいかなくても、長距離をゆっくりと走るような使い方をしたいなぁ、と徐々に方向性が固まってくる。そして、10万円以内という予算で見つけたのがアラヤのディアゴナールという自転車だった。
ARAYA ディアゴナール(画像は2015年モデル)
DIA / ARAYA Diagonale / アラヤ・ディアゴナール
現行モデルだとWレバーからSTIに変わってるみたいっすね。
価格も仕様もベストマッチ、これだろうと思いアラヤを取り扱っている自転車ショップを訪れた。そこにはお目当てのディアゴナールは無かったが、ラレーのクラブスペシャルが展示されていた。深い赤色のフレームに目を奪われ、これが欲しくなってしまった。ただ、クラブスペシャルだと予算の10万円を超えてしまう。続くかどうかも分からない自転車にそこまでの投資は…と悩む私。ディアゴナールに同色があればここまで心惹かれることはなかったのに!!
一旦帰宅しクラブスペシャルについていろいろ調べた。初心者が最初に買うロードバイクとしては、だいぶ異端な感じがする。そもそもWレバーという時点でメインストリームからは大きく逸れてしまっている。なんというか、いろんな自転車を乗り継いだおじさん(失礼)が乗るようなヤツじゃないのかなぁ…これ。通が好むといえば聞こえは良いが、要はマニアックなモデルだ。しかし欲しくなったんだから仕方ない。マニアック上等、変態万歳!買うわ!当初は自転車に10万とか正気かよ!なんて思っていたが、気が付くと10万以上の自転車を購入していたのであった…慣れって恐ろしい。
英国ラレーと国内ラレーは別物
Raleigh(ラレー)はイギリスの自転車メーカーで、wiki(英語版)によると、1885年設立で世界最古の自転車メーカーのひとつらしい。ただ、国内のラレーは新家工業(ARAYA)のライセンス生産品、つまり自転車の企画から製造に至るまで、全てアラヤが担当していて、イギリスのラレーはブランドだけを貸しているような感じ。もっとも、これはラレーに限らず他のブランドでも見られることらしいけど、やっぱりちょっとイメージ的にはマイナスになっちゃうよね。
そもそもイギリスに強い思い入れが無い私。ラレーというブランド自体もショップで実車を見るまで知らなかったくらいなので、アラヤとの関係を聞いても特に気にならず購入に至りました。ただ知らずにイギリス本国のモデルだ!と思って買っていたら、ちょっと悲しくなっていたかも。ちなみにフレームは台湾製でした。
残念ながら既に生産終了。原因はシマノ?
クラブスペシャルは2019年モデルを持って生産を終了してしまったらしい。同時期にシマノがWレバーの生産を終えたようで、これが関連しているんだろう。シマノのWレバーで生産終了となったのは、SL-7900(10速用) とSL-7700(9速用)。唯一残ったSL-R400は8速。9・10速用は後継品も無いらしいので、今後8速以上のWレバー搭載車は現れない可能性が高い。
全く知らなかったけど、予想以上にWレバーは終焉を迎えつつあるようだ。消耗品ではないにしろ、壊れたら替えが無いと思うと不安になる。大事に使うしかないね。
Wレバーの件を知り、いっそう愛着がわきました。
奈良盆地をゆるーく走る
最近どうも自転車に乗りたい気持ちが沸き上がっている。この気持ちを放っておいてなるものか、私はさっさと痩せたいんだ。
しかしいきなりハードな行程を組んで挫折したくないので、とにかく緩く楽しめそうなところ…ということで、奈良盆地をぐるっと走ることを思い立った。盆地でアップダウンも少ないだろう。そしてなにより奈良は大学自体を過ごした街で思い入れが深い。関西に戻ってきて買った関西版ツーリングマップルを見てみると、唐子・鍵遺跡のところに新しい道の駅ができていた。よし、そこを拠点にしてぐるっと走ろう。
道の駅に車を停め、ラレー号を降ろす。ロードバイクガチ勢であれば自走を是とするのかもしれないが、私は挫折したくないので、とにかく楽できるところは楽をするのだ(えっへん)。なお、ラレー号の運搬は前回書いたTREZOのキャリアを使用。これで2回目だが、特に問題なく積載できた。
スタート地点はここ、唐子・鍵遺跡史跡公園。
唐子・鍵遺跡・・・日本史で習ったなぁ。弥生時代の遺跡だったっけ。
そこそこの広さがあり、のんびりした雰囲気。幼稚園児が遠足で来ているようで、引率の先生が見守る中かけっこなどをして遊んでいた。う~ん、のどかな風景で素晴らしい。ちなみに自転車は通行禁止なので、押し歩きで散策しました。
さて、ここから南下してまずは明日香村を目指す。距離にして15kmくらい。なんとなく道は分かっているので、特に調べる必要もなさそうだ。
途中で橿原神宮の前を通った。自転車同伴では入れないので、一礼だけ。
明日香村に近づくにつれて若干登り調子になったが、まだまだ緩やかなもの。明日香村って何があるわけでもないんだけど、なぜか何度も訪れてしまう個人的癒しスポット。今回もこれといって目的があるわけではないが、とりあえず亀石を目指すことにした。
こんちは亀石さん!また来たよ!
明日香村の次は奈良公園を目指す。この道は奈良のサイクリングルートがまとめられている「ならクル」というサイトでも紹介されていた、C1 上ツ道ルートとほぼ重なるため、標識を頼りに進んでいく。
のどかな風景を走るラレー号。う~ん、カッコいい。
遠くに大神神社の大鳥居が見える。周りに大きい建物がないこともあって、一層その大きさが際立っている。大神神社にはだいぶ久しぶりに来たので、参拝しよう。
ちなみにこれがさっきの大鳥居(根本のみ)。いやデカすぎるやろ。
コロナ禍とあって、柄杓が無くても手を清められるように竹が組まれていた。
参拝完了。痩せますように。
田園風景だった景色が北上するにつれて徐々に街になっていく。スタートから35kmくらい走ったかな、ってところで天理市に入った。天理教の総本山であり、天理教がそのまま市の名前になっているという意味では、おそらく日本で唯一の宗教都市だろう。
市役所のクセがすごい
特徴的な建物がいっぱい
天理市を抜けると奈良市。奈良公園はもうすぐそこだ。明日香村では多少のアップダウンはあったが、その他はほぼ平坦な道でのんびりと走ることができた。平均速度も15~20km/hくらいだったんじゃないかな。それくらいのんびり。
奈良公園に到着。少し日が傾いてきた。
普段は外国人ばっかりの奈良公園だが、今の状況だとどうなんだろう、なんて思っていたら、外国人は少なかったが普通に日本人でいっぱいだった。正倉院展の時期と重なっていることも影響したかもしれない。鹿せんべいを持った観光客が鹿たちに追いかけられる光景もあちこちで見られた。鹿さんも変わらずムシャムシャ食べられているようで何よりです。
東大寺の近くに行こうかと思ったが、人混みの中ラレー号を引き連れて歩くのも気が引けたので、そのまま帰ることにした。国道24号線に出て南下し、スタート地点の道の駅「レスティ唐子・鍵」まで戻った。
走行距離:60.79 km